KORG SV-1の真空管を自力で交換する方法
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登場人物
ついにこの時が来てしまった…。
SV1を買って10年くらいたちましたが、先日ついに音が鳴らなくなってしまいました。遂に真空管が駄目になったのだと気づきましたが、私が真空管交換に対しての知識が乏しい為、KORGへ修理に出そうネットで相場を調べました。
これまでも知恵と技量もないのに、なんでも自力で解決してきたマインドを信じて今回も自力で交換しようと思いました。(危険思想)
結論から言えば交換できましたが、想像以上に自己責任でお願いしますな難易度でした。
さらにネット情報がヤフー知恵袋のやり取り(しかも未解決)くらいしかなかった為、やるかやらないかの判断の助けになればという想いで記事にしてみます。
またろくなことを記事にしないなご主人…
本人も言ってるけど、ネットですら自力交換の大変さが明確になっていないなら、いかに自力交換が無謀かをきちっと示して、やるかやらないかの判断の材料にしてほしいんだろうね!
今回の主役SV1は後継機種が出ています!同様に真空管搭載機種です。
交換するにあたり情報収集。
まず下記を明確にしなければなりません。
- どうやって交換するのか。
- 適合する真空管は何か。
この2点を解決するために調査から始めました。
どうやって交換するのか。
まず交換するにはどうすればいいのか。初めに目に見える部分から、という事でこの窓のネジを外してみました。
ですがこのネジは窓の外れるだけで、外すと真空管に触れる事はできるのですが、外すことはできず力づくでも厳しいと感じました。
すると内側からあける必要があるのか…
ネジのつき方からもパラメーターコンソールに到達するには、底面→鍵盤→コンソールの基盤→その横の真空管という順番で進んでいく必要があるみたいだね
数少ないネットの情報の中には「下からあけて上に進んでいくしかないが鍵盤エリアがどうしても外せずそれ以上は上の階層に行けない」と書いてあるものがありました。
適合する真空管は何か。
説明書によると真空管 12AX7(ECC83)を使用していると記載がありました。
カッコ内が意味わからなかったので調べてみましたが、ECC83とは12AX7のヨーロッパでの呼称で規格は同じもののようです。
つまり12AX7と同じ仕様のものであれば問題ないのでは、と考えました。
その他、精査した情報は下記です。
- 形状の選択ネットで調べたところMT管、GT管、ST管の3種類があり、SV1は見るからにMT管でした。
- 12AX7の後ろの英語の違いどれであっても一応電気信号は同じでWは耐震型、Bはゲインが高い、などあるようでした。あまり歪ませたくはないのでWAのものでいいかなと思いました。
- 7025の表記があるものについてどうやらノイズ軽減版のようでした。ノイズは少ない方がいいと思っているので表記のあるものにしました。
あとはやるのみ…分解していきます!
分解開始。
分解には電動で楽々なインパクトドライバーを使います。あるとないでは大違いですね…一家に一台!
私が使っているものの後継機がありました。
まず底面です。
大小サイズの違うネジがあるので別々にまとめて外していきます。ゴムのところにも外します。
大きいネジが鍵盤部をマウントしていて、小さいネジが底面板を本体に固定してました。
あけるとこんな感じになっていました。
鍵盤が枠に固定されているのでそれとおぼしきものを慎重に外していきます。
そしてここで問題が起きました。
なんで外せなかったんだろう…
運営者いわく両サイドのテカテカしてるプラ部分のどちらかを外さないといけないけど普通のドライバーで届かないところネジがある(妄想)ようで無理だったみたい…
あきらめるわけにはいかない…。
要はこういうことになっていました。
そこで私は、重たい鍵盤部分を死ぬ気で持ち上げながら、右側を手前、左側を奥にして左右の高さを調節しながら弧を描くようにずらし、格闘すること数10分…
鍵盤の片端が底板抜けた空間より上に出たという状態です。
いや、それは絶対ダメだろご主人…
意地でもやりたかったんだね…笑
基盤から真空管を外す。
鍵盤が外れた事でコンソールの基盤が見えました。
手を突っ込み、白い真空管ケースのねじを外します。真空管をむき出しにすることができました。
真空管自体は引き抜くとすぐに抜けたのでこのSOVTEK 7025/12AX7WAに交換して何とか元に戻しました。
分解手順を逆に行い終了です…。
自力交換するにあたりの注意点。
今回はうまくいきましたがお勧めするかと言えばちょっとあれでした。下記がお勧めしづらい理由です。
- 割と粘り勝ちで外したので、またきちんと鍵盤部分が外れるかわからない。
- 鍵盤の演奏情報を送る白いきしめんケーブルに損傷を与える可能性が大いにある。
- 88鍵盤じゃなくても結構重い。
あとなんか説明するにしても今回、写真少なめだな…
それほど必死で作業していて写真を撮るような余裕がほんとなかったって言ってたよ!笑
ただ修理費は真空管代だけなので数千円で済みました。
分解するともう売る場合もマイナスですし、SV1を使い続ける覚悟があり、自分で最後まで責任を持てる方であれば、ぜひトライしてみて下さい。サウンドも復活して愛着もひとしおです!
まとめ。
もうちょっと写真や動画が欲しかったな。解体できる!っていう自信付けになるような記事とはいえない気がする…
実際この話題がネットにほとんどないからこそ、問題提起したかったのかもね!コストが許すならばぜひメーカーに依頼してね!